投票率が低迷した要因は、候補者の顔触れに新鮮味がなく、現職の信任投票の色合いが濃かったことや、前回選の「新清掃工場」建設計画のような明確な争点がなかったことが考えられる。告示直前に予定されていた公開討論会が、山本氏の都合で中止となるなど論戦も低調に 

前回選挙は現職に山本氏らが挑む保守分裂選挙で、新ゴミ処理場建設計画の是非という大きな争点もあった。ただ、投票率は４９・０６％にとどまり、０８年の前々回選挙（５２・４０％）から下落。今回と同様、現職と共産党推薦候補による選挙戦となった００年の投票率は、３６・６０％ 

前橋市長選が七日、告示される。ともに無所属で、再選を目指す現職の山本龍氏（５６）＝自民、公明推薦＝と、新人で弁護士の樋口和彦氏（６４）＝共産推薦＝の一騎打ちとなる公算が大きい。投開票は十四日。 山本氏は、「新清掃工場」建設計画の見送りなどによる財政再建 

前回は現職の市長に山本氏が挑み、賛否が割れた「新清掃工場建設」という分かりやすい争点も絡んで、選挙戦は激しさを増した。しかし、今回は市議会最大会派の創生前橋に清新クラブ、心世紀、公明党市議団から支持を集め、支援市議は市議会全体の３分の２を超えた。

前橋市は１８日の市議会総括質問で、新清掃工場用地として３０年以上前に取得したまま使われずにきた同市下増田町の敷地約４ヘクタールを、市内のサッカー競技の拠点に整備することを明らかにした。地元に説明したうえで、２０１７年度のオープンをめざす。 この土地は、老朽 

新設か延命化かはまだ明言できないが、市民の暮らしと環境問題、ごみ処理問題などを一度立ち止まって考え抜きたい。延命化すれば新設は１５年後になる。その間にごみの減量化やリサイクルを進めれば、１５年後の清掃工場は、今新設した場合とは異なってくるかもしれない。

市長選では、高木前市長が事業費百七十数億円で可燃ごみの清掃工場新設計画を主張し、山本市長が計画の凍結を訴えた。市が昨年示した整備方針の中間取りまとめでは、延命化で事業費は八十五億～百十五億円程度に縮減できる。市議選でも清掃工場が争点の一つ

山本市長は市長選で、現存する三つの清掃工場を集約する新清掃工場の建設計画を凍結。既存工場を延命化する公約を掲げ、現在、実現が可能か市民に意見集約を図っている。 さらに昨年１２月の定例議会で、市議会の反対多数によって白紙となった前橋工業高校跡地のメガ

昨年１２月には市が進める前橋工業高校跡地の大規模太陽光発電事業が市議会の反対で白紙に戻るなど、市長と市議会が対立する場面もあった。 前工跡地の問題や山本市長が公約に掲げ、現在凍結中の新清掃工場建設計画の行方など、市民の関心の高い課題が控えて

また、山本市長は前回市長選で、既存の３つの清掃工場を集約する新清掃工場の建設計画を凍結し、既存工場を改修して延命化する公約を打ち出した。新清掃工場の建設計画は凍結中となっており、市長支持派が過半数を確保できるかが今後の市政運営の鍵を握る。

前橋市が建設を計画している下増田町の新清掃工場の環境影響評価準備書について、県は二月二十五日午後二時から公聴会を県庁で開く。環境保全の見地から意見を述べる公述人を募集している。

前橋市は、新清掃工場の建設に向け、2012年度に総合評価方式で事業者を選定、設計を含めて性能発注する方針だ。5月12日に一般競争入札する同工場仕様書作成等業務の履行期限となっている12年8月までに事業者を選定したいとしている

また、処理方式については、構想の段階では、焼却方式、焼却＋灰溶融方式、ガス化溶融方式の３方式から検討するとしており、夏ごろにまとまる基本計画では処理方式も決定される。 この情報は「群馬建設新聞」の2010年3月13日付紙面に

前橋市が同市下増田町に計画している新清掃工場の建設を巡り、近くの伊勢崎市側の住民らが環境への影響を懸念して建設反対の姿勢を見せている。同市宮郷、三郷両地区の区長会と市議は２８日、前橋市の高木政夫市長に建設地を再検討するよう求